Raspberry Pi をutroamにつなぐ (WPA2-EnterprizeのIDとpassを必要とするwifiネットワークにつなぐ)
セットアップの記事の途中ですが
覚えてるウチにメモしておきます。
問題
Raspberry Pi 3はデフォルトでwifi接続が可能となっていますが,
utroamのようなidとpassが要求されるネットワークには接続できません。
(少なくとも私のraspbianの環境では)2016/8/20現在
WPA2-Enterprizeについて
タイトルの通り,ユーザごとにアカウントとパスワードを設定して認証を行うタイプのことのようです。
この他にWPA2-Personalという物があり,こちらは事前に設定した鍵に基づいて認証を行うタイプで,モバイルルータの裏面のキーフレーズを入力するといったよくあるタイプです。
解決編
3ステップで解決していきます。
ネットワークインターフェイス の変更
/etc/network/interfacesのファイルを編集します。
当然スーパーユーザーで行ってください。
$ sudo emacs /etc/network/interfaces
参考文献3 にならって以下の様に変更を加えてください
iface eth0 inet manual
↓変更
iface eth0 inet dhcp
(以下は不要ですが念のため)
wpa-roam /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
↓変更
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
追加
iface default inet dhcp
configの編集
つぎに,/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confを編集します。
同様に好きなエディタで開いてください。
参考文献1のようになかを編集します。
以下のような文を追加してください。
アクセスポイント名は今回はutroam-1xになります。
network={ ssid="アクセスポイント名" identity="ユーザ名" password="パスワード" key_mgmt=WPA-EAP eap=PEAP scan_ssid=1 }
接続
設定を反映するために一度wifi接続を再起動します。
$ sudo ifdown wlan0 $ sudo ifup wlan0
参考文献1によると以下のような応答が出るはずです。
Copyright 2004-2011 Internet Systems Consortium. All rights reserved. For info, please visit https://www.isc.org/software/dhcp/ Listening on LPF/wlan0/b0:c7:45:a9:91:9c Sending on LPF/wlan0/b0:c7:45:a9:91:9c Sending on Socket/fallback DHCPDISCOVER on wlan0 to 255.255.255.255 port 67 interval 3 DHCPDISCOVER on wlan0 to 255.255.255.255 port 67 interval 8 DHCPDISCOVER on wlan0 to 255.255.255.255 port 67 interval 16 DHCPREQUEST on wlan0 to 255.255.255.255 port 67 DHCPOFFER from 192.168.143.1 DHCPACK from 192.168.143.1 bound to 192.168.143.236 -- renewal in 1433 seconds.
これでwifiへの接続が完了しました。
問題追記 2016/8/21
この後に電源を切って再起動した所
eth0もwlan0もどこにも繋げない現象を一度だけ確認しました。
学校の回線が死んだだけ説もありますが一応可能性として追記しておきます。
無線ネットワークにつなぐと
有線ネットワークの扱いはどうなるのか,
有線と無線をうまく使い分けることは可能なのかが今後の課題です。