Androidタブレットでペーパーレスな暮らしのための環境構築
この記事の時点でAndroidタブレットに物理キーボードを繋いで書いています。 かなり快適でリモートデスクトップと合わせればPCを持ち歩かなくてよくなりそう。
今回は紙の書類を駆逐するため、手書きメモとPDF文献管理をメインに据えて紹介していきます。
自分の環境
Android8を積んだhuaweiのタブレットを使っています。 iOSの人は話し半分に聞いてください。
現在の仕様状況
目的とそれに対応するアプリは以下のようになっています。(2018/7/14)
- お絵かき:Autodesk
- メモ:Squid,XODO
- PDF編集:XODO
- 文献管理:Mendeley
- 外部ディスプレイ化:Spacedesk
手書きメモ用
デフォルトで入っている手書きメモアプリは手書き入力した文字をテキストに変換してくれる点で新しいですが、別にそんなに役に立つ場面は無さそうです。
Squid
Squidはノートの機能に特化したアプリです。
紙のメモのように書けます。
- 筆圧検知とパームリジェクション(ペンのみを検知する機能)が使える
- 写真も貼れてPDFなどにエクスポート可能
- タッチですぐ消せる消しゴムが有能
- 動作が軽快かつ広告が少ない
autodesk sketchbook
メモと言うよりお絵かき用ですがautodesk sketchbookというアプリが高機能です。
筆圧と傾きを両方検知してかつ、以下のような様々なかき分けが可能です。
もちろんもとはお絵描きソフトなのでレイヤーで管理することも容易でカラーリングも美麗です。
選外:ibis PaintX
筆圧検知などには対応していませんが似たようなアプリとしてibisがあります。
こちらは動作が軽快である点と、ユーザ登録が不要な点が勝っているように思います。 しかし機能やUIを見るとAutodeskを使ったほうが良いように思われます。
Metamoji Note
先の2つはレイヤーを分けて絵を書くことに優れていますが,もう少し手軽に書けるノートとしてMetamoji NoteやXodoがあります。 XODOは後ほど紹介するとして,Metamoji Noteについて紹介します。
主な利点は,
- 手書き図形とテキストBOXをオブジェクト形式で記述可能
- 書いた図形をあとから編集可能
- ズームインして書く
- 好きなフォーマットで出力可能
特にディテールウィンドウと呼ばれる特定の箇所を編集するための仕組みが秀逸です。
PDF 書き込み
PDFを読み書きするソフトについてです。講義ノートなどはPDFで配布されることが多いので使う機会もおおいでしょう。
当然mendeley等の文献管理ソフトはいれますが、タブレットの強みを生かして手書きで注釈等を残していきたいですね。 追記:XODOの項目を強化
AdobeReader
AdobeReaderは基本的なところを抑えているのでとりあえず入れておいてもよいでしょう。
- 手書き、テキストの書き込みや下線、マーカーまで扱える
- 書いた図形を編集可能
- dropboxとの連携が容易
と、基本的な箇所はすべて押さえています。欠点は手書きの際の操作感がやや悪いところとAdobeでは編集できない(保護のかかった)PDFがあることです。 具体的にはMendeleyのフォルダに入ったPDFは編集できないことが多かったです。
xodo
xodoはAdobeReaderと似たような特徴を持つアプリで,PDFの手書き編集や新たなPDFを作成してノートの様に扱うことができます。
付属のペンと手をきちんと区別できるため,右手をつきながら紙に書くように手書きをすることができるのが非常に快適です。 書いた図形は自動でグループ化され手でタッチするか,ペンの上部のボタンを押しながらタッチすることで移動や削除が想いのままで単に消しゴムで消すよりも圧倒的に早く快適です。
Googleドライブと連携しているならドライブ上のPDFをそのまま編集するという事が可能で,非常に使い勝手が良いと感じます。
PCとの連携,リモート環境
PCとの連携が魅力的で,外部キーボードを接続することでさながらPCのような操作感を実現可能です。
キーボードとしてはBluetoothのキーボードがこのケース一体型のキーボードなどがオススメに入ります。
純正の商品は日本で発売されていないですが,Aliexpressなどで個人輸入することができます。
リモート接続
GoogleのRemoteDesktopの動作を確認しました。 今の所の操作感はあまり良くないですがファイルを操作すると行ったこと程度はできるようです。
セカンドスクリーン化
有線,または無線でAndroidタブレットをPCのサブモニタにできます。
- Spacedesk:無料なのが良い。PCと同一のネットワーク上にある必要あり。
- TwoMonUSB:有料だが有線なので高速通信可能。
使用シーン次第ですが,例えばSpacedeskはPCのプレゼンの制御をタブレットから行うなどの用途で活躍します。
まぁタブレットから制御してもいいんですけどね。 Office Mobile - Office 365 サービス - 楽しもう Office
PC制御
PPTなどのスライドを制御したかったんですが,Androind用の制御アプリはなぜか消えました。
- マウスとキーボード化
TelePadというアプリがBluetooth経由でもつなげる(多くのアプリはWifi経由)ので結構便利。
その他
タブレット上でBash的なコンソールを駆動するTermuxというアプリが面白いです。 aptが使えるのでPythonを入れてプログラミングが一応できます。 OpenCVなどには今の所対応していないらしく,タブレット内の画像を自前で編集なんていうのはちょっとハードルが高いみたいですが楽しそうですね。