粗大メモ置き場

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スマホ外付けの望遠レンズで月は撮れるか(OpenCVで実倍率を検証)

概要

スマホの外付けレンズというのが果たして実用に堪えるのか前から気になっていたので夏休みに買ってみて検証してみました。

先に所感をまとめると以下のとおりです。

  • クリップは固定に不安
  • 望遠とマクロはそこそこ楽しい
  • 真面目にやるなら三脚は必須
  • 中華のズーム倍率は信用してはいけない

また,一応スマホでも月は撮れます。

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Pixel4,3.7倍と望遠レンズ(約10倍)で撮影した上弦の月

スマホと外付けレンズ

検証に用いたのは下記のレンズキットです。

自称望遠22倍,マクロ,広角,魚眼レンズを備えているということでした。

また,スマホとしてPixel4とHuaweiのNova3を用いました。

レンズを使ってみての感想

100円レンズだと曇ったり周辺がぼやけたりするそうですが,全般的にレンズをつけて著しく画質が劣化するということはなかったです。

ただ,広角も魚眼レンズもほしい場面があまりなく後述のクリップの手間を考えても持ち運んで気軽にスマホにつけるというような運用ではないと思いました。

レンズ おすすめ度 感想
広角 広角で撮りたいシーンが自撮りくらいしか思いつかない。
魚眼 ちゃんと魚眼になるけど何に使うのか不明。
マクロ スマホでマクロ撮影できるのは意外と楽しい。位置合わせも楽。
望遠 ちゃんとセッティングすれば結構遊びがいがある。が,準備がだるい。

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昔買ったルースをマクロで撮影。生活感のない撮影対象が他になかった。

クリップの使用感

商品写真の通り,クリップにレンズをはめてスマホのカメラと位置合わせをすることで撮影ができます。 これは正直慣れが必要で,

  • 位置合わせが難しい(特に望遠レンズ)
  • 望遠レンズ着用時は自重でズレが起きやすい

という問題があるため,特に望遠レンズで「正しくはめて」「正しく目標物に向ける」というプロセスが非常に撮影において時間がかかります。

もう少しきちんとした三脚があるとこのあたりの安定度が全然違うので,望遠レンズを使う方は今後のカメラ購入も見越して用意しておいたほうがいいと思います。

冒頭の画像はセッティングに5分程度かかっており,初めての場合はもっと掛かると思ったほうが良さそうです。

望遠倍率が表記と違う問題

商品説明では22倍ズームとあるのですが正直そんなにズームしている感じはしませんでした。 口コミでも倍率が低めとあったのでOpenCVを使って確認してみます。

Gistソースコード

特徴点のマッチングを用いてレンズの有無の画像の間の倍率を計算すると大体9.72倍と出ました。 22倍とは…

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望遠レンズなし(左)と有り(右)。SIFT特徴点のマッチング結果を線で示しています。

この手の商品あるあるとして,1つのコア技術の製造元に対して外装をちょっと変更していろんな業者が売るという構造になっている事が多いので他の似た製品でも望遠レンズの倍率はせいぜい10倍弱になっているというのはあると思います。

製品仕様くらいはきちんと記述してほしいです。

参考:一眼レフで撮るとこうなる

いろいろあってSONYのα6400というカメラを手に入れました。

で、これで月を撮るとこんな感じになりました。

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α6400の付属レンズで撮った月(3.8倍、JPEG画質)。一眼レフはやはり違った。

一番感動したのは手ブレ補正か倍率低さのおかげか三脚なしの手持ちでちゃんと撮影できたことです。 スマホの設定だと基本的に露光が長くなるので三脚なしはありえないのでこのあたりの撮影の手間は断然こちらの方が楽でした。

ちなみにコンデジで撮ると下記のような感じになります。

ossyaritoori.hatenablog.com

まとめ

ということで今回の所感です。

  • 安い外付けレンズでもスマホで月を撮れるが設備投資(特に三脚)が必要。
  • マクロと望遠意外は特に用がなさそう。
  • 望遠倍率だいたいサバ読んでる。
  • 一眼レフはいいぞ。