環境構築に興味のない人にTexを勧める際の選択肢としてsharelatexやOverleafを試したメモ書き。 どちらも日本語入力には工夫が必要なのでその覚書として。
Overleafの日本語設定
以下の記事に習えば良い。 doratex.hatenablog.jp
platexを入れるためには次のlatexmkrcファイルを作成する。
$latex = 'platex'; $bibtex = 'pbibtex'; $dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S'; $makeindex = 'mendex %O -o %D %S'; $pdf_mode = 3;
テンプレ
一部人のコードを借りているが,最低限必要なプリアンブル構成を記す。 amsmathとかは必要に応じていれて。
\documentclass[10pt,a4paper,oneside,twocolumn,fleqn,dvipdfmx]{jsarticle} \usepackage[utf8]{inputenc} \usepackage[ipaex]{pxchfon}% For japanese font \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} \usepackage{subfigure} \usepackage{geometry} \geometry{left=25mm,right=25mm,top=25mm,bottom=25mm} %本文 \begin{document} \twocolumn[ \begin{flushright} 右寄せ内容 \end{flushright} \centering{ \LARGE{タイトル} } \section*{ \centering{Abstract} } \raggedright{ Write abstract here. } \vspace{2ex} ] \section{序論} はろーわーるど %参考文献 \small \bibliographystyle{IEEEtran} \bibliography{ref} %ref.bibを準備 \normalsize \end{document}
所感・評判
使い勝手は悪くない感じ。コンパイル速度にも問題があるらしいが現状そんなに課題を感じない。 ちょっとレイアウトがごちゃごちゃしているのが好みによるかもしれないが。
今の所一番気になるのは - 無料版だと文章を秘匿できない ということ。Reference
ちゃんとした論文を書く頃にはOverleafは卒業してもらうか課金してもらう感じになるだろう。
Sharelatexの設定方法
Sharelatexはそもそもopenソースになっており,自前でサーバを立てて作業することが可能になっている。
日本語設定(platex使用)
設定ボタンからLatexを選択すれば Overleafの時と同様に日本語の設定が可能だ。 というわけで上の章を見て。
日本語設定とテンプレ(XeLatex使用)
設定ボタンからXeLatexを選択。documentclassで
\documentclass[10pt,xelatex,ja=standard]{bxjsarticle}
のように選択すればいいらしい。
なお,個人的にはフォントに違和感がある。
\documentclass[10pt,a4paper,oneside,twocolumn,fleqn,xelatex,ja=standard]{bxjsarticle} \usepackage[utf8]{inputenc} \usepackage{geometry} \geometry{left=25mm,right=25mm,top=25mm,bottom=25mm} %本文 \begin{document} \twocolumn[ \begin{flushright} 日付とか書くスペース \end{flushright} \centering{ \LARGE{タイトル} } \section*{ Abstract } \raggedright{ Write abstract here. } \vspace{2ex} ] \section{Introduction} 日本語と欧文フォントに違和感。 \end{document}
出力結果はこんなん。
なお,秘匿性についてはOverleafよりはマシそうである。 tex.stackexchange.com
どっちがいいの?
初心者の練習用としてはどっちでも良さそう。@2018年5月所感
platexに慣れているのでOverleafの方が直感的に使えそうな気もするが,友人が勧めてくるのはsharelatex。この2つは統合されようとしているらしい。
フォントとかの設定に違和感もあるがここに拘れるやつはそもそもローカルの環境構築に苦戦しないだろう。
個人的批評
ここで紹介したほかにはCloud latexというサービスもあるがまだ?ベータらしい。 www2.math.ritsumei.ac.jp
文書の秘匿性を重視するなら今後は - sharelatex を推していくことになるんだろうか。
結局最終的にOverleafと同様の手順でplatex使えたのでsharelatex勧めます。