【書きかけ】
市販のA4名刺用用紙10枚(1枚で名刺10枚分)で450円弱なので4.5円/枚で名刺が作れます。
TeX環境とイラスト作成ソフトさえあれば名刺を簡単に作成できます
どうしてこの組み合わせ?:LaTeX+PPTの可能性
名刺作成ソフトはフリーや市販であるけども,「デザインの柔軟性が足りない」と聞きます。
そもそも使い慣れたデザインソフトを使って「名刺をデザイン」したいのは当然の欲求でしょう。
また,名刺用紙に印刷するには先の画像を適切な位置に配置して並べる必要があります。
作成した配置を数値的に制御してかつ機械的に並べるのであればTeXは強力なツール足りえます。
今回用いる用紙はこちら。(用紙メーカごとに違うので注意)
エレコム 名刺用紙 マルチカード A4サイズ マイクロミシンカット 250枚 (10面付×25シート) 厚口 両面印刷 マルチプリント紙 日本製 【お探しNo.:A11】 MT-JMN2WNZ
- 発売日: 2004/02/15
- メディア: オフィス用品
手順は
- 名刺の寸法に合わせた画像を作成
- 用紙のサイズに合わせて画像を配置
の2点です。
PPTで名刺を作成する
私はPPTが一番敷居が低いのでPPTで作っています。
サイズやテンプレートは探せば出てくるでしょう。
PowerPoint(パワーポイント)で名刺を作成する3つのメリットと正しい手順を徹底解説! | 【デザイン無料】格安名刺作成サービスのおすすめランキングTOP10!
一応書いておくと91mm×55mmです。長いほうが横です。
TeXで名刺画像を配置
以下のような名刺用紙を用いて自分で印刷をすることを想定しています。
エーワン 名刺 マルチカード 両面クリアエッジ 厚口 フチまで印刷 100枚分 51677
- 発売日: 2011/06/20
- メディア: オフィス用品
ここが今回の記事のミソです,
なお,今回のコードは下記リポジトリにて最新版を公開しています。
従来法:電通大のセット
基本的なLatexの使い方がわかるなら以下の名刺作成セットを使うことができます。
Uchida and Tajiri Laboratory | 電気通信大学 大学院情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 電子情報学プログラム
欠点としておまじないを唱えているという点があります。
言外の意味は無いですが以下のような黒魔術を唱えるのはTeX使いとしては回避すべき事象です。
¥setlength{¥textwidth}{182truemm} ¥setlength{¥hoffset}{0in} ¥setlength{¥voffset}{0in} ¥setlength{¥headheight}{0in} ¥setlength{¥headsep}{0in} ¥setlength{¥oddsidemargin}{14truemm} ¥setlength{¥textheight}{275truemm} ¥setlength{¥topmargin}{16truemm} ¥advance¥oddsidemargin -1in ¥advance¥topmargin -1in ¥setlength{¥footskip}{0in}
以下のサイトで丁寧に説明してくれてますがでもやりたくないものはやりたくない。
mono96.jp
提案手法:geometry.styを使う
そこで過去記事のgeometry.styを使えば上の呪文は次のように合理化されます。
ossyaritoori.hatenablog.com
\usepackage{geometry} \geometry{left=14mm,right=14mm,top=11mm,bottom=11mm}
用紙ごとのマージンをきちんと読み取り上記のように入力することで正しく図を配置可能です。
あとはfigure環境で
\includegraphics[width=1\linewidth]{名刺.pdf}
としてめいいっぱい画像を貼り付ければそれで完了。
コード置き場
TeXは画像置き場として使うので,最低限のプリアンブルで作成可能です。
m1とm2はそれぞれ名刺の表と裏の画像です。
ページ番号を消す為にemptyをしていしています,
\documentclass[a4paper,10pt,twocolumn]{jarticle} \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} \usepackage{geometry} \setlength{\columnsep}{0zw} \geometry{left=14mm,right=14mm,top=11mm,bottom=11mm} \pagestyle{empty} \begin{document} \begin{figure}[t!] \centering \includegraphics[width=1\linewidth]{m1} \includegraphics[width=1\linewidth]{m1} \includegraphics[width=1\linewidth]{m1} \includegraphics[width=1\linewidth]{m1} \includegraphics[width=1\linewidth]{m1} \end{figure} \begin{figure}[t!] \centering \includegraphics[width=1\linewidth]{m2} \includegraphics[width=1\linewidth]{m2} \includegraphics[width=1\linewidth]{m2} \includegraphics[width=1\linewidth]{m2} \includegraphics[width=1\linewidth]{m2} \end{figure} \begin{figure}[t!] \centering \includegraphics[width=1\linewidth]{m1} \includegraphics[width=1\linewidth]{m1} \includegraphics[width=1\linewidth]{m1} \includegraphics[width=1\linewidth]{m1} \includegraphics[width=1\linewidth]{m1} \end{figure} \begin{figure}[t!] \centering \includegraphics[width=1\linewidth]{m2} \includegraphics[width=1\linewidth]{m2} \includegraphics[width=1\linewidth]{m2} \includegraphics[width=1\linewidth]{m2} \includegraphics[width=1\linewidth]{m2} \end{figure} \end{document}